超高齢社会に伴い、現在日本では認知症の方が年々増えています。
認知症になる人には共通した特徴があるのでしょうか。
あまり症状があらわれず、実感がない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、認知症になりやすい人について以下の点を中心にご紹介します。
- 認知症になりやすい人の口癖・生活習慣・性格
- 認知症になりやすい人の性格
- 若年性認知症になりやすい人の習慣
- 認知症は遺伝するのか
- 認知症になりにくい人とは
認知症になりやすい人の特徴を把握するためにも、参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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認知症になりやすい人とは
認知症の予防方法として、確実に効果がある予防法はまだ確立されていません。
しかし、認知症になりやすいとされる生活習慣や性格はあります。
認知症になりやすい人の特徴を把握し、最初の予防に繋げることが大切です。
「両親ともに認知症と診断されたが、症状がぜんぜん違う気がする…」「認知症の母が手足をうまく動かせないと言い出したが、これも認知症の症状?」認知症の症状は、認知症の原因となる疾患により異なってきます。今回の記事では、認知症の原因と[…]
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認知症になりやすい人の口癖
認知症になりやすい人の口癖をご存知でしょうか。
口癖は自分では気づきにくい部分ですので、これから紹介する口癖に当てはまっていないかを確認しましょう。
認知症になりやすい人の口癖を以下にまとめます。
- 「これだから現代人は〜」
- 「今の若い人は〜」
- 「自分は自分、人は人」
- 「今に比べて昔はよかった」
上記の口癖に共通する部分は、考え方が固くなってしまい柔軟な考え方ができなくなっているということです。
一言で言い表すと頑固ということになります。
社会や周囲はどんどんと時代が進んでいるため、頑固になると時代に取り残されてしまいます。
時代の変化についていけずに、不満が増えてストレスが溜まりやすくなるのです。
プラズマローゲンとは?サプリについても説明
プラズマローゲンとは、グリセロリン脂質の一種であり、細胞を構成する主要な成分です。
人間の全身のリン脂質の約18%がこのプラズマローゲンであるといわれており、特に脳に多く存在しプラズマローゲンは人間が存在する上でとても重要な成分と考えられています。
しかし、このプラズマローゲンはさまざまな要因で減少しやすい成分でもあります。
酸化ストレスや炎症、神経の変性、感染症や外傷など、さまざまなストレスにさらされることで、プラズマローゲンが減少していきます。
特に、脳の海馬や前頭葉には多くのプラズマローゲンが含まれており、成分の減少と認知症の進行度には関連性があるという報告もあります。
プラズマローゲンは現在、認知症対策のサプリメントとして販売されています。 1995年にアルツハイマー型認知症の患者の、脳のプラズマローゲンが減少していることが確認されました。
その後、2007年にはアルツハイマー型認知症患者の血清でもプラズマローゲンの減少が認められており、プラズマローゲンは認知症と関係があると考えられています。
また、アルツハイマー型認知症の発症には、アミロイドβたんぱくの沈着が関係しているといわれています。
プラズマローゲンは、アミロイドβたんぱくの沈着を抑える効果のほか、脳神経細胞のアポトーシス抑制の効果も見込めるため、プラズマローゲンを摂取することで認知症への対策が期待できます。
出典:認知症との関係|AdvancedMedicalCareInc.
認知症予防に使われるサプリについて知りたい方は、ぜひこちらの記事もお読みください。
認知症予防とは、脳の神経細胞の働きが低下し、認知機能の低下によって社会生活に支障を来さないよう、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味で、生活習慣病対策やサプリメントを用いるなどの予防策があります。[…]
認知症になりやすい人の生活習慣
認知症になりやすい人の生活習慣として、偏食・睡眠不足・昼夜逆転の生活などがあります。
これらの生活習慣は、認知症だけではなくその他の病気のリスクも高くなりますので、気をつけている人が多いです。
ですが、イメージとは違い意外と認知症につながる生活習慣もあります。
ここでは、代表的な生活習慣を2つご紹介します。
一人暮らし
日本は、世界と比較すると認知症にかかる割合が高い傾向にあります。
原因として、高齢者の一人暮らし率が高いことが挙げられます。
一人暮らしの場合、コミュニケーションの機会が大きく減ってしまいます。
昔に比べて近所付き合いや地域の催しものなども減少傾向にあり、人とのつながりをつくる機会もなかなかありません。
また、認知症の症状が少しでも現れると、近隣住民とのトラブルを起こす可能性があります。
例えば、近所迷惑になってしまう音量でテレビやラジオを聞く、ゴミの分別や収集日が守れなくなるなどです。
近隣住民とのトラブルは引きこもりを招き、結果として認知症の進行を早めてしまう可能性もあります。
飲酒
大量飲酒の傾向にある方やアルコール依存症の方は、認知症を発症するリスクは高くなります。
アルコールを大量に飲むと、脳梗塞などの脳血管障害を起こし認知症になる場合や、脳が萎縮し小さくなることで認知症を引き起こす場合などがあるからです。
大量飲酒は認知症だけでなく、がんや高血圧症のリスクも高めてしまうため注意が必要です。
生活習慣病は、ほとんどの方が一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。生活習慣病は、様々な病気と関わりがありますが、中でも認知症と深い関わりがあるとされています。今回は、生活習慣病と認知症の関係を紹介した上で、生活習慣の見[…]
認知症になりやすい人の性格
認知症のリスクは、性格によっても違いが出てきます。
ここでは、認知症になりやすい人の性格についてご紹介します。
協調性がない
協調性がない人は、他人との関わりを持ちたがらないことが多く、会話をする機会が少ない傾向にあります。
つまり、協調性がないと社会的に孤立しやすくなります。
孤立してしまうとコミュニケーションの機会が減るだけでなく、脳の衰えにも繋がります。
イライラしやすい
短気でイライラしやすい人は、仮に協調性があってもコミュニケーションがうまくいかない傾向にあります。
些細なことで怒ってしまったり、自分の思い通りにいかないと人に当たってしまうことで、周りから嫌がられ避けられるようになってしまいます。
その結果、気づいた時には独りになってしまっていることが多いです。
人との関わりは脳に刺激を与えて、脳を活性化させます。
その関わりがなくなり、脳が衰えてしまうことで認知症を発症してしまうのです。
神経質
常に危機感がある神経質な人は、小さなことが気になってストレスを感じやすい傾向にあります。
ストレスを感じやすいため、マイナス思考になりやすく鬱気味になることが多いです。
ストレスやうつ症状は認知症になる可能性が高くなってしまいます。
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認知症になりやすい病気
認知症は、他の病気が原因となり発症する可能性もあります。
認知症になりやすい病気と、その理由をご紹介します。
歯周病
歯周病が認知症と関係があるのは「噛む力」が弱くなることが原因です。
「噛む力」が弱くなると、それまでは噛むことで与えられていた脳への刺激が減ってしまいます。
脳への刺激が減ることで、脳の老化が進行し認知症の可能性が高くなってしまうのです。
近年、増え続けている認知症の発症率。しかし、認知症の根本的な治療は開発されていません。実は、歯周病がアルツハイマー病を引き起こす原因になるということが話題になっています。今回の記事では、アルツハイマー病と歯周病の関係について[…]
糖尿病
糖尿病は、インスリンというホルモンが減ってしまう病気です。
インスリンには、アルツハイマー型認知症の原因となる物質の分解をサポートする役割があります。
糖尿病になりインスリンが減ると、アルツハイマー型認知症の原因となる物質が溜まってしまいます。
アルツハイマー方認知症の原因物質が溜まってしまうことで、脳の神経細胞が壊されて、アルツハイマー型認知症になってしまうのです。
糖尿病患者の場合、認知症発症リスクが高まるといわれています。糖尿病は、インスリンの異常分泌によって起こる病気です。インスリンと認知症にはどのような関係があるのでしょうか?今回、インスリンと認知症の関係についてご紹介した上[…]
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、何かしらの原因により腎機能が低下してしまう病気です。
腎機能が低下すると、体内に本来排出されるはずの不要な物質が溜まってしまいます。
不要な物質は脳の認知機能の障害を招き、認知症のリスクを高めてしまいます。
高血圧
高血圧は、脳梗塞などの脳に関する病気を発症する原因となってしまいます。
そのため、脳血管性認知症になりやすくなるということです。
脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管が細くなり血のかたまりが詰まってしまう病気です。
血管が詰まってしまうと、脳が障害を受けてしまいます。
脳血管性認知症は、脳梗塞が原因で発症する認知症です。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内の物質が過度に増減することで、脳の情報伝達がうまくいかなくなる病気です。
そしてパーキンソン病を発症した患者の約40%が認知症になるといわれているため、認知症と関係が深い病気となっています。
口臭と認知症は関係性がある?
認知症の方は口臭があると指摘されています。
理由として、歯周病との関わりが挙げられます。
歯周病とは、細菌が繁殖して歯肉組織に炎症を起こしている状態です。
歯周病菌は体内で「アミロイドβ」という有毒な物質を作り出します。
アミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因物質です。
歯周病菌が作ったアミロイドβが血流にのって脳に運ばれると、アルツハイマー病の発症リスクが高まります。
歯周病は、その他の形でも認知症発症と関わります。
歯周病が重症化すると、歯がぐらついたり、抜けたりすることが少なくありません。
つまり通常の食事が難しくなります。
噛むという行為は、実は認知機能の維持に大きな役割を果たしています。
噛むことで脳が適度に刺激されるためです。
歯周病によって歯が抜けるなどして噛む力が弱くなると、脳への刺激も弱まります。
結果として脳が不活性化し、認知機能の低下につながります。
よって、歯周病などで口内の健康が損なわれている方は、認知症になりやすい方に当てはまります。
口臭は歯周病の症状の1つです。
もし自身の口臭が気になるという場合は、一度歯科医の診察を受けましょう。
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若年性認知症になりやすい人の習慣
認知症は高齢者にだけ関係のあることではなく、若い方でも発症する可能性のある病気です。
ここでは、若年性認知症になりやすい人の習慣をご紹介します。
認知症と聞いて、自分には関係のないことだと考えていませんか?現在、認知症の方が増加している中、いつ自分や親族が認知症を発症してもおかしくありません。この記事では若年性認知症とは何か若年性認知症になったらど[…]
スマホ依存
現代では、1人1台スマホを持つ時代となりました。
スマホはとても便利な反面、スマホ依存という言葉が生まれているのが現状です。
スマホを使っていると、自然と脳にたくさんの情報が入ってきます。
そして使い続けると、脳に情報が溜まっていく一方になります。
逆に、脳から情報を出す行為が減ってしまうため、脳がパンパンになるのです。
スマホ依存になると、脳で考え情報を出すという習慣がなくなってしまい、「記憶があいまいになる」などの症状が起こります。
スマホ依存の場合、脳の萎縮などはあまりみられません。
しかし、脳に情報がパンパンにある状態が続くことで、考える力や集中力が続かないといった症状に繋がります。
アルコール依存
アルコール依存が原因となる認知症をアルコール性認知症といいます。
症状は、もの忘れが多くなる「記憶障害」、周囲の状況を理解して把握する能力に障害がでる「見当識障害」などです。
悪化すると、日常生活に支障が出る場合もありとても危険な病気になります。
最近では、アルコール依存症を発症する若年層が増加する傾向にあり、同時にアルコール性認知症も発症してしまうケースも少なくありません。
仕事の付き合いで飲み会の機会が多い若年層は、アルコールの摂取頻度に注意し、大量飲酒をしないように心掛けましょう。
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認知症は遺伝するのか
家族に認知症の方がいる場合、遺伝する可能性があるのか気になりますよね。
結論から言いますと、遺伝で発症する可能性が高まる認知症もあります。
しかし、数多く存在する認知症全体で見るとごくわずかしかありません。
家族や親戚に認知症の方がいるため不安な方は、遺伝子を血液検査で調べることも可能です。
気になる方は検査を実施している病院を調べてみてください。
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認知症になりにくい人の特徴は?
ここまで認知症になりやすい人について紹介してきましたが、一方で認知症になりにくい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
誠実な人
誠実とは、責任感の強い性格・自制心のある性格・勤勉な性格などが挙げられます。
いずれにしても共通するのは社会に適合し、日々の活動で脳に刺激を与えているという点です。
実際に行動し、継続できるという観点から認知症になりにくい性格といえます。
危機感を適度に持つ人
また、「このままではいけない」という危機感を持ち、生活習慣などの原因の改善のきっかけを持つことも大切です。
誠実さと合わせて、危機感を持つことで迅速に行動に移すことができます。
認知症になりやすい人となりにくい人との違いを理解し、実際の行動に移せるようにしましょう。
勤勉である
勤勉・真面目な方は努力を続けることを厭いません。
つまり、認知症予防のための努力を続けられる性格ということです。
また、勤勉な方は、他人の意見に耳を貸す姿勢を持つことが多いです。
たとえば認知症予防に良いという方法をアドバイスされれば、素直に実践する姿勢を備えています。
認知症予防の努力を長く続けられるため、全く努力しない場合と比べると発症率は低くなります。
認知症になりにくい人の特徴について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
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認知症と口癖に関するよくある質問
認知症の患者はなぜ口癖のような繰り返しの言動が増えるのですか?
認知症の進行に伴い、脳の機能が低下することで新しい情報の処理や記憶の維持が難しくなります。
その結果、過去の記憶や繰り返し覚えている言葉を頼りにすることが増え、口癖のような繰り返しの言動が目立つようになるのです。
認知症の患者の口癖を止める方法はありますか?
口癖や繰り返しの言動は、患者さんの不安やストレスの現れであることが多いです。
そのため、まずはその原因を理解し、安心感を提供することが大切です。
具体的な方法としては、環境を整える、リズムを持たせる生活を心がける、適切なコミュニケーションをとるなどが考えられます。
口癖の繰り返しは認知症の進行を示すサインですか?
口癖の繰り返し自体は認知症の進行を直接示すサインではありません。
その他の認知機能の低下と合わせて観察される場合は、認知症の進行の一部として
ただし、口癖だけをもって認知症の診断を下すことはできません。
認知症の患者の口癖に対して、家族や介護者はどのように接するべきですか?
患者の口癖や繰り返しの言動に対して、否定的に反応することは避けるべきです。
理解と受け入れの姿勢を持ち、患者の不安やストレスを軽減するためのサポートを心がけましょう。
また、適切なコミュニケーションをとりながら、患者の気持ちを理解しようとする努力が求められます。
口癖の繰り返し以外に、認知症の初期症状としてよく見られるものは何ですか?
認知症の初期症状としては、
- 物忘れ
- 日常のタスクの実行が難しくなる
- 時間や場所の感覚が乱れる
- 言葉の使い方に困難を感じる
- 判断力の低下
- 物の置き場所を忘れる
- 同じ話を繰り返す
などが挙げられます。
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まとめ:認知症になりやすい人の口癖
ここまで、認知症になりやすい人の口癖について解説してきました。
要点を以下にまとめます。
- 認知症になりやすい人の生活習慣は「一人暮らし」「アルコールの大量摂取」
- 認知症になりやすい人の性格は「協調性がない」「イライラしやすい」
- 若年性認知症になりやすい人の習慣は「スマホ依存」「アルコール依存」
- 認知症は遺伝で発症する場合もあるが、ごくわずかである
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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